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食品トレーサビリティとフードバンク支援 食品トレーサビリティとフードバンク支援

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食品トレーサビリティ Food Traceability

MENU

1 食品トレーサビリティ
とは

2 フードバンクの
課題

3 なぜ直接
届けないのか

4 FoodBridgeの
仕組み

5 JDMSOの技術と
社会課題

6 企業の食品ロス
削減への取り組み

7 よくある質問

目次

1

食品トレーサビリティとは

食品トレーサビリティとは、食品の生産から消費までの各段階において、「いつ・どこで・誰が・何を・どのように」取り扱ったかを追跡・遡及できる仕組みです。

日本では食品衛生法やJAS法により、牛肉や米などの一部品目でトレーサビリティが義務化されています。2018年の食品衛生法改正では、HACCPに沿った衛生管理の制度化により、食品事業者全体でのトレーサビリティ意識が高まりました。

しかし、食品流通全体を見渡すと、特に食品寄付・フードバンクの領域ではデジタル化が遅れており、アナログな管理が主流となっています。善意の食品寄付であっても、「いつ発送され、どのような温度環境で保管・輸送され、いつ届いたのか」という流通の透明性が確保されなければ、食の安全は守れません。

2

フードバンクの現状と課題

日本の食品ロスは年間約523万トン。その一方で、食の支援を必要とする人々は増加の一途をたどっています。この「余剰」と「不足」を橋渡しするフードバンクの役割は年々重要性を増していますが、現場にはいくつもの課題が存在します。

栄養の偏り

炭水化物中心で生鮮食品が不足

安全管理の難しさ

生鮮食品の温度管理・品質チェック

アナログ運用

紙・Excelでの在庫管理が主流

栄養の偏り — 炭水化物過多の問題

現在、フードバンクを通じて届けられる食品の多くは、お米・乾麺・レトルト食品など日持ちのする炭水化物中心の食品です。保存・輸送が容易なため寄付しやすい一方、育ち盛りの子どもたちに必要なタンパク質(肉・魚)やビタミン(野菜・果物)は圧倒的に不足しています。

炭水化物に偏った食事は、カロリーは充足していても栄養素が不足する「新型栄養失調」を招く恐れがあり、子どもたちの発育や免疫力に影響を与えます。

生鮮食品が届きにくい理由

では、なぜ生鮮食品の寄付は少ないのか。理由は明確です。安全に届ける仕組みがないからです。生鮮食品は温度管理が必須であり、流通経路が不透明なまま届けられると、品質劣化や食中毒のリスクがあります。

受け取る側の施設にとって、安全性が「分からない」食材を使うことは大きな責任問題です。万が一の事故は、子どもたちの健康被害だけでなく、地域の居場所であるこども食堂の存続すら危うくしかねません。

アナログ運用の限界

多くのフードバンク団体では、寄付の受付・在庫管理・配送手配を紙やExcelで管理しています。公的機関への報告書類の作成や衛生管理記録の保管にも多大な労力がかかり、本来の使命である「支援を必要とする人々に食を届ける」活動に注力できていないのが実情です。

3

なぜ直接届けないのか — 中継団体モデル

「余った食品を直接こども食堂に送ればいいのでは?」という声は多く聞かれます。しかし、生鮮食品を安全に届けるには、善意だけでは埋められないギャップがあります。

見えない「空白の時間」のリスク

寄付者から直接食堂へ食品を送る場合、以下のリスクが存在します。

経路の不透明さ — どのようなルートを経て届いたのか分からない。
時間の経過 — 発送から到着まで何日かかったのか追跡できない。
温度管理 — 配送中や保管中の温度が適正だったか確認できない。

中継団体を経由する3つのメリット

① プロによる品質チェック
食品扱いのプロである中継団体(フードバンク)が、傷みや異物混入がないか検品を行います。安全基準を満たさない食品は、この段階で適切に処理されます。

② コールドチェーンの維持
中継団体がハブとなることで、冷蔵・冷凍設備による適切な温度管理を徹底。鮮度を保ったまま、安全な状態で各食堂へ届けます。

③ 流通の効率化
必要なものを、必要な量だけ、必要な場所へ。中継拠点で仕分けを行うことで、ミスマッチや食品ロスを防ぎ、配送効率を最大化します。

4

FoodBridge — 食品寄付のトレーサビリティを自動化

FoodBridge(フードブリッジ)は、食品寄付の流通管理をデジタル化するプラットフォームです。JDMSOが開発を担当し、SFA(一般社団法人サスティナブルフードチェーン協会)が運営しています。

支援者(Donor)

食品を寄付したい企業・個人

中継者(Mediator)

フードバンク団体が検品・仕分け

希望者(Recipient)

こども食堂・福祉施設など

トレーサビリティの完全自動化

FoodBridge上で取引を行うことで、「誰が・いつ・何を・どう送ったか」というトレーサビリティ情報が自動で記録されます。紙の台帳やExcel管理は不要。公的機関への報告資料や衛生管理記録もシステムから出力でき、フードバンク団体の事務負担を大幅に軽減します。

包括的合意モデル

食品寄付では通常、各団体ごとに個別の合意書を取り交わしますが、FoodBridgeでは三者間の包括的な基本合意を採用。統一した枠組みにより、寄付のたびに煩雑な契約手続きを行う必要がなく、スムーズな寄付活動を実現しています。

SFAの信頼基盤

運営母体であるSFA(サスティナブルフードチェーン協会)には、ローソン・セブン-イレブン・ジャパンをはじめとする食品業界を代表する企業・団体が正会員として参加。代表理事は愛知工業大学経営学部教授の小林富雄氏が務めており、学術的知見と業界のネットワークに裏打ちされた信頼性の高い運営体制です。

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5

JDMSOの流通管理技術と社会課題

JDMSOは模造品対策真贋判定横流し対策など、「モノの流れを正しく管理する」ことを事業の核としてきました。

正規品が正しいルートで消費者に届く仕組み。偽物が市場に紛れ込まないための追跡技術。これらの技術思想は、形を変えて食品流通の世界にも応用できます。

共通する「流通の透明性」という価値

模造品対策では「この商品は本物か?正規ルートで届いたか?」を証明することが求められます。食品寄付では「この食品は安全か?適切な管理のもとで届いたか?」を証明することが求められます。

問われているのは、どちらも「流通の透明性」です。

JDMSOがFoodBridgeの開発を担う意義はここにあります。流通管理の専門会社だからこそ、食品寄付のトレーサビリティ基盤を設計・構築できる。技術を社会課題の解決に活かすことが、JDMSOの新たな挑戦です。

6

企業の食品ロス削減への取り組み

食品ロス削減は、SDGs(目標12:つくる責任 つかう責任)の重要テーマであり、多くの企業がCSR活動の一環として取り組んでいます。しかし、「何をすればいいか分からない」「寄付の手続きが煩雑」「安全面のリスクが心配」といった理由から、一歩を踏み出せない企業も少なくありません。

FoodBridgeで実現する企業の食品寄付

簡単な操作 — システム上で寄付品を登録し、マッチングされた中継団体へ発送するだけ。

事務局サポート — 登録から発送まで、事務局スタッフが全工程をサポート。

記録の自動化 — 寄付の履歴がすべてシステムに記録されるため、CSR報告書やSDGs対応の証跡として活用可能。

安全性の担保 — 中継団体による検品・温度管理で、寄付企業のリスクを最小化。

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7

よくある質問(FAQ)

Q. 食品トレーサビリティとは何ですか?

食品トレーサビリティとは、食品の生産・加工・流通・販売の各段階で、その食品がどこから来てどこへ行ったかを追跡・遡及できる仕組みです。食品衛生法やJAS法でも一部義務化されており、食の安全を支える重要な基盤です。

Q. フードバンクにトレーサビリティは必要ですか?

はい、非常に重要です。寄付食品は「誰が・いつ・何を送ったか」「適切な温度管理がされたか」を追跡する必要があります。特に生鮮食品は、流通経路が不透明だと食中毒リスクが高まり、子どもや高齢者など免疫力の低い方々への影響が懸念されます。

Q. FoodBridge(フードブリッジ)とは何ですか?

FoodBridgeは、食品寄付のトレーサビリティを自動化するプラットフォームです。支援者(寄付者)・中継者(フードバンク団体)・希望者(受給者)の三者をつなぎ、寄付品の登録から受領までの全工程をデジタルで記録・管理します。JDMSOが開発を担当しています。

Q. なぜ食品を直接届けないのですか?

生鮮食品を寄付者から直接届ける場合、流通経路の不透明さ・温度管理の不備・品質チェックの欠如といったリスクがあります。FoodBridgeでは中継団体(フードバンク)を経由させることで、プロによる検品・コールドチェーン維持・流通の効率化を実現しています。

Q. 企業として食品ロス削減に取り組むにはどうすればよいですか?

FoodBridgeに支援者として登録することで、余剰食品をフードバンクを通じて必要な方々へ届けることができます。寄付の全工程がシステム上で記録されるため、CSR報告やSDGs対応の証跡としても活用可能です。